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コレモ

コミュニティ・レジリエンシー・モデル

いつでも どこでも 誰でも使える

​レジリエンス・スキル

コレモ紹介

コレモ紹介

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《お知らせ​》2019年1月より当団体の名前をトレモジャパンからコレモ・ジャパンに変更しました。ビデオでは旧団体名が使われていることをご了承下さい。動画リンクはこちらです。https://www.youtube.com/watch?v=6ltdmrJBQ6I

コレモ(コミュニティ・レジリエンシー・モデル)は生理学の知識と生理学に基づいたスキルによって自律神経のバランスを整えるレジリエンス・トレーニングです。

 

コレモはトラウマ・リソース研究所(TRI)のエレイン・ミラーカラス先生が共同開発しました。

講習会詳細とお申込みは「講習会」ページへ。

 

コレモの特徴

  1. いつでも、どこでも、誰でも使えるわかりやすさ、覚えやすさ、使いやすさ、伝えやすさ

 

  • 神経科学を誰にでもわかりやすい言葉で説明

  • 読み書きできなくても学べる

  • 嫌な出来事について話さなくてOK

  • 時間や場所にかかわらず使えるスキル

  • 子どもからお年寄りまで使える

  • 文化や価値観の違う人も使える

コレモのスキルは自分自身で使えるだけでなく、まわりの人の自律神経を整える助けにも応用できるため、子育て、教育、人事管理職など人と関わる方からとても役に立つと好評です。

2.過覚醒、低覚醒状態への働きかけ

従来のストレス対処法やレジリエンス・トレーニングの多くは考え方を変えたり、気分転換の行動に関するものが多く存在します。しかしそれらは感情が高ぶる時や落ち込んでいる時、また行動の自由が限られている時は上手く利用できないことが難点でした。

コレモは従来のストレス管理法ではあまり扱われない「自制が利かない」「体がいうことをきかない」という過覚醒、低覚醒状態へ働きかけるスキルを学べます。

3.脳と神経科学に基づいた情報と方法の提供

過覚醒、低覚醒状態になる生理学的な仕組み学ぶことによりそれらの状態は心の弱さではないと理解することができます。

4.心理支援者には欠かせない基礎臨床技法

コレモは対話療法による効果が限られる過覚醒と低覚醒状態への介入技法であるため心理支援者には欠かせない基礎臨床技法です。

コレモは心理専門家向け心理療法トレモ療法の基礎であり、特にトラウマを経験した方を支援する際もっとも重要となる「安心の確立」と非言語的コミュニケーションをしっかりと習得する技法です。

コレモの効果

  • 日々のストレスにうまく対応

  • 大きなストレスやトラウマを経験した後の自律神経の乱れを整える

  • 不健康なストレス発散法をつかわなくてもすむ

  • 幸福感、大丈夫感を増幅

  • すでに備えているストレス管理法をより有効に使えるようになる

コレモは、習った本人が使うのはもちろんのこと、以下の3つの角度から周りの人へも相乗効果があります。

  • 自分がしなやかな平常心をもって対応することで、相手の気持ちが落ち着く。

  • コレモのスキルを相手に対して使うことで、相手の自律神経を鎮める手助けをする。

  • 自分がコレモのスキルを使っているのを周りの人がまねたり、興味を持った人に教えてあげることができる。

 

 つまり子育て、教育、支援、社員管理などにコレモ効果が広がり、しなやかな平常心を持った集団や地域作りに役立つ!

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コレモが育むレジリエンス

レジリエンスは困難に直面した時も回復するしなやかな心です。

コレモは科学的研究報告に基づき、「レジリエンスの基礎知識」と「6つのスキル」で心と体の両方に働きかけ、レジリエンスを育みます。

「レジリエンスの基礎知識」では心が困難に直面した時に揺さぶられることや、日常生活での気持ちの浮き沈みは生存本能という生理学的仕組みからくる反応であることを学びます。

コレモではその揺さぶりや浮き沈みといった揺れ幅の中でも「理性で抑えきれない」や「体がいうことをきなかい」という状態を「高域」(過覚醒)と「低域」(低覚醒)と捉えます。

そしてその高域と低域の間には、浮き沈みがあっても「大丈夫」と自分で感じられる部分があります。コレモの「大丈夫ゾーン」は、常に冷静沈着というものではなく、喜怒哀楽と人間味のある心、例え緊張したり落ち込んでいても自分らしさが感じられる状態です。

コレモではその部分を「大丈夫ゾーン」と呼び、「6つのスキル」で次の3つの目的を果たします。

コレモ「6つのスキル」の目的

1)自動的な生存本能の働きに気づき手動運転に切り替える

2)高域と低域部分に対してコレモのスキルで「大丈夫ゾーン」に戻る

3)高域と低域から「大丈夫ゾーン」に戻る練習を重ねることで、高域と低域に行きにくい脳、高域と低域に入っても素早くもどれる幅の広い「大丈夫ゾーン」を作る

コレモの始まり

コレモの始まりは、心理専門家がトラウマ体験からくる症状の解消のために臨床の場で使っていたトレモ療法の一部を、大型災害の被災者に向けたグループ講習会で使える形にしたものでした。そうしたところ、大災害経験直後の自律神経の乱れを整えるだけでなく、日常のストレス対処に非常に役立つことがわかりました。

コレモのこんにち

被災者支援からストレス対処、病理予防、そしてグローバル人材育成まで

こんにちのコレモは災害や事故などの被災者、被害者支援にとどまらず、しなやかな心と健やかなコミュニティを育むために様々な形で取り入れられています。

大型災害被災者支援から始まったコレモは少人数への初期投資をすることで心理専門家のいない地域でも手軽に安価に大勢にレジリエンス・スキルを提供できるため社会福祉資源に乏しい国々で講習会が行われています。

また特定される災害はなくとも慢性的なストレスを抱えがちな様々な地域で人達の心と体のバランスを整える精神保健向上と病理の予防策としての教育機関と福祉施設における総合的な利用が近年急速に増えています。現在多くの小中高校への導入が進められており、また国連職員への標準教育としての採用されることが検討されています。

コレモ採用例

大災害支援者支援としてコレモ研修会が行われた地域例一部(2016年以降分)フィリピン、セブ市にて社会福祉士協会および非営利団体PhilACTS/ネパール、カドマンズー/ドイツ、ハンブルグ大学(5年計画プロジェクト推進中)/メキシコ、メキシコシティ/アメリカ合衆国多数。

レジリエンス向上と病理予防目的団体例
Aspiranet: カリフォルニア州児童保護施設運営、年間2万5千人の児童と家族への支援を提供する社員約900人の民間企業。臨床家に限らず全ての職員への研修。

サウスカロライナ州アッシュビル市公立学校区: 10校全生徒4400人を抱える公立学区の職員と生徒全員への研修。

ノースカロライナ州ウェイク郡公立学校区、職員1万9千人、全183校、全生徒16万人を抱える巨大公立学校区の職員への研修

他、児童保護施設と関連事業会社職員、大学カウンセリングセンターなど多数。

レジリエンス向上とグローバル人材育成目的

エモリー大学が考案したSEEラーニングはSocial(対人関係)のS、Emotional(感情)のE、Ethical(倫理)のEと学びを意味するラーニングからなり、個、身近な社会、そしてグローバルな社会の一員の心を育てる小中高生向けプログラムです。コレモ考案者のエレイン・ミラーカラス女史はSEEラーニングの基礎知識とスキルである「パーソナル領域」にあたる箇所の作成に貢献しました。SEEラーニングはダライ・ラマ14世の承認と協力を得て2019年4月からインドとネパールの400を超える小、中、高校で取り入れられています。

コレモの効果研究報告
 

カリフォルニア州 サンベルナディノ郡 精神保健局(2010年12月からの3年間に行われた調査・研究)

経済的困難を抱えかつ精神保健サービスを受けにくい環境下に暮らす社会的に周縁化された7つのグループ、合計109名に対して、コレモ(以下CRM)研修が行われ、3~6か月後の追跡調査にて以下の研究結果が報告されています。

  • 82%の参加者の鬱症状が軽減

  • 59%の参加者の敵対心が軽減

  • 58%の参加者の不安症状が軽減

また7つのグループの一つである退役軍人グループ(22名)の3~6カ月後追跡調査では効果が顕著で、以下の文章に対して「とてもそう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた参加者の割合が報告されています。

  • 「CRMスキルがストレス管理に役立っている」ー 100%

  • 「CRMスキルを使うと自制が利く」-96%

  • 「CRMスキルが困難を乗り越える手助けになっている」-91%

CRMスキルを毎日または週に何度か使うという参加者の割合は82%となり日常生活のなかでCRMスキルが使われていることが報告されています。さらに、59%の参加者の身体的症状が軽減しています。

シエラレオネにおけるコミュニティ・トレモ(2016年)
ロマリンダ大学によるシエラレオネにおけるエボラ出血熱危機に対するコ
レモ(以下略CRM)研修において以下の結果が報告されています。

TRIによるCRM講師研修を受けた心理専門家ではない一般市民22名と、その22名からCRM講習を受けた一般市民生徒59名の両グループの不安、鬱、トラウマストレス、及び二次トラウマストレスの症状の度合いを調査したところ、両グループとも講習を受けた後は上記の症状軽減において統計的有意差が認められました。この研究から、心理専門家でない講師によるCRM講習でも、CRMのスキルの有効性が示されました。さらに講師研修を受けた22名中追跡調査に参加した19人は、6カ月後の追跡調査でも上記の症状軽減が維持されていたました。


また追跡調査に参加した19名は、2016年2月からの3カ月間の追跡調査期間内で、518名に対してCRM研修を行い、追跡調査終了後も含めると推定合計900名に対してCRM研修を行ったと報告されています。これはCRMが心理専門家のいない地域でも講師研修という初期投資をすることで、短時間に多くの市民にレジシエンス・スキルを教え広めることができることを示しています。

効果研究の今後

技法として確立されてからまだ日の浅いCRMですが上記の2つに加え現在アメリカ、エモリー大学看護科研究チームによる無作為二重盲検臨床試験、他アメリカ合衆国内の大学2校とドイツの大学1校にて効果研究、CRMを取り入れた企業内での追跡調査がなどが行われています。

講習会詳細とお申込みは「講習会」ページへ。

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